2012年11月23日金曜日

邪気眼は解放される病です『心の問題 武富健治作品集』






『鈴木先生』はとても面白かった。
何が面白かったかって、その主人公である鈴木先生が先生として、男として、一人の人間として、「悩み過ぎる」ところが面白かったのです。

武富健治さんは、そうやって一つ一つの、僕たちが深く考え込むことをスルーしている日常の事象を、グゥーッと悩みぬく所を見せてくれるから好きです。本作『心の問題』においても、登場人物達は悩み、怯え、空回りし、生々しく考え抜いて見せてくれます。

表題作「心の問題」だけサラッとご紹介。