財賀アカネ『Cold apartment』
怖さ:☆☆造型:☆☆☆
状況:☆☆
臓物飛び交うスプラッタな描写もナイスですが、この単行本は全てのサブタイトルが「(人)&(人)」となっていることからも分かるように、誰かと誰かの関わり合いがホラァな状況を産み出している、というサイコホラーの如き作り。
中でも、仕事で疲れ過ぎて、人が貸してくれるCD聴いてたら、疲労・不幸からグイーッと引っ張り上げられる様な感覚に襲われ、それが癖になり、最愛の彼女に振ってもらう流れを作り出す等の不幸マニアになった男を描く「Nanao & Fuko」は、現実社会でもちょっとありそうな話なのに誰も描いてなかった、という視点が素晴らしい。
90年〜00年代ホラーMの作家さんですが、この単行本以降の活動は無い?
是非とも復活して10年代の現実をホラァ化して欲しい作家さんです。
0 件のコメント:
コメントを投稿