青木智子「針虫」
怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
「オール怪談 8号」より。
あわわ…
そういえばもっと知られるべきホラー作家・青木智子先生について、まだ一度も触れてなかった!!
代表作的ド名作があるのですが、それはまた別の機会にご紹介します。
ホラーM、サスホラ等は、日野日出志・犬木加奈子等「ホラー漫画好きでなくともホラー漫画家だと認識している人」が多数参加しており、勿論お値段は付いているものの、現在でも割合中古市場に出て来ます。
が、「オール怪談」。
御茶漬海苔表紙で、呪みちるも参加している、ホラー誌。これが何故か出て来ない。号数もきっちり16号と決まってるのに、後ろも前も変わらずほとんど出て来ない。不思議です。
の8号。
「針虫」。
泥棒兄弟の兄が、何故か泥棒が成功したという話を聞かない豪邸に狙いを定める。
二日経っても戻って来ない兄、弟は兄を捜しにその屋敷へ向かう。
見つけた兄は、全身に針で刺された様な穴痕が開き、「池に気を付けろ」と言い残して事切れる。
「青木智子」というと、『花子さんがきた!』書籍版において、花子さんと全く関係無いヤバい学校ものホラーをバンバン出していた印象ですが、こちらの作品は学校とも関係無い、なんだろう、モンスターホラーと言うべき作品ですが、何とも奇妙な手触り。
とはいえ、まず「針虫」という異様なクリーチャーがあって、それに物語が付随しているようなつくりに、ちょっと「漫画」としての弱さがあるのが勿体ないところ。
とはいえ、デザインは正に「針虫」って感じのそれほど意外性の無いフォルムではあるものの、コイツがやらかす事象の怖さ、これは正に青木智子ホラー、というべき奇想。
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