2018年2月14日水曜日

アンソロジー:今井康絵、坂本勲等『絶対恐怖』


アンソロジー:今井康絵、坂本勲等『絶対恐怖』
怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆

☆満点作品です!

全然1日一冊できてないし、たまに上げたかと思えば☆満点ばっかりじゃねぇか、と自分でも突っ込みたくなりますが、とはいえ、記憶に残るような作品について述べたいし、記憶に残るようなのはそうポンポン出るでなし、記憶に残るやつってやっぱ名作だと思うし…などとウジャウジャ言うとりますが、

ちゃおホラーアンソロジー。
中々昭和ホラー好きやら、残虐漫画好きやらの方が、力説してもチェックしてくれなくて落胆する日々なのですが、全部が名作とは言いません、ちゃおホラーは時たま、めちゃくちゃハイレベルな短編集を出してくるんだってば!

『絶対恐怖』。
タイトルからしても、帯の「究極ホラー傑作選」にしても、ああハズレ感あるなぁ、新刊で買うのヤダなぁ、とか思いながら買ったら大喜びですよ、ええ。

まいた菜穂「最後の晩餐」。人肉食を「匂わせるだけ」で奇妙な話をホラーに昇華させる二段オチ。

辻永ひつじ「闇デレラ」。
安直な少女漫画的ネーミングに潜むサイコ殺人鬼名編。

坂本勲「私は笑ちゃん」。これがベスト作品。一つの物事を続けるという行為が、怪奇に転じる作品。「見方を変えると、現実はこんなにも恐ろしい」と思わせられる名品でした。


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