曽祢まさこ『呪い髪』
怖さ:☆☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆☆
曽祢まさこ短編集。
吸血癖のある妹の行いを止めさせねば、と姉がヤキモキするも…?の「薔薇の棺」。
いじめで繋がる三人の少女が集まるが、そのいじでめ亡くなった筈の少女が…?の「惨劇の夜」。
個人的にはこの2編が秀逸ですが残りの作品も、「ホラー漫画定型」的な語り始めを見せつつ、実はこの話には裏側があって…?という、巧みな「?」、物語や人間の裏側により、物語をグルッとひっくり返す、良ホラーばかりです。
関よしみ作品の様な派手さは無いものの、追い詰められた人間が見せる真実の姿は、気持ち良さを感じます。
これは講談社コミックスミステリーの書影ですが、元は大陸書房ホラーハウスの単行本で、そこに1編「蜜の部屋」が加えられています。
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