2024年11月20日水曜日

五島慎太郎『少女がどろどろ流れる』

怖さ:☆☆

造型:☆☆

状況:☆☆☆

異様なタイトルと表紙の異形とで、おぞましい内容に思えてしまいますが、その実、ひばり新書判の中でも随一に真っ当なSF作品。

父の亡くなった日、リカは異次元に落ち込み、母を追い掛けて空港のトイレに入ったかと思うと、デパートに移動してしまい、母にしか見えない人は母では無かった。…何が何やらですが、マッドサイエンティストの執念の実験に巻き込まれた人々が、時空を跨いで滅茶苦茶な目に合わされる、という漫画です。表紙の怖い感じのヤツも、被害者的なもの。

なお、ひばり書房、ただでさえ本作も黒枠・黄枠のアナザーブックが存在してしまっていますが、それに加え、更に本作は194ページ版・208ページ版という差異が存在し、結末もどうやら違う様なのです。…自分が読んだのは後者のみ、古書価的には後者の方が高いのですが、そもそも令和、もうこの本自体が全然出て来ず、そうした知識を持っていても何の使い道があるかや…。


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