怖さ:☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆☆
黄島点心、「黄色い」シリーズ。
本作の発売と同時に、低層生活×SFな長編連載「マーマーブルブルプラネット」が発表され、連作中篇的本シリーズとしては最終作か?
「手」と「恐竜」が織り成す世界規模の異常状況を、別々の場所を舞台とする2作品が構成しており、
日本で、恐竜になって全部ぶっ潰したい、と思いながら鬱々と暮らす女子高生を主人公とする「古代の手ぐすね」、
南米で、半グレ・マフィアの下っ端として生きながらも、エイリアンハンド症候群というか手癖の悪さというかで秀でた?才を持つ青年を主人公とする「考える手」、
が1冊に。
…いや、人はめっちゃ死ぬけど、ホラーという枠組みで語るべき作品では無いんだけど、SFという枠にも収め切れる様な真っ当さは無く、ホント「変」というか、「奇想」の漫画家なんよなぁ、点心先生は...と痺れてしまうその発想の異常さ!
「恐竜は体格に比べてあまりに脳のサイズが小さかったので第二の脳を持っていたのでは」と、「カントは手は外部の脳であると述べた」を、一緒にするやつがあるか!!!すごい!!!です、その発想の飛躍・柔軟さ。痺れる。
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