Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2018年12月9日日曜日

古賀新一『のろいの顔がチチチとまた呼ぶ』

 古賀新一『のろいの顔がチチチとまた呼ぶ』
怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆


ひばり黒枠。
姉妹・愛子とエミが海辺で遊んでいると、身投げしようとする女性を発見、助けてあげるも、愛子は女性から恐ろしい「みにくいもの」、チチチと鳴く人面瘡を移されてしまう…。
一回消し去るも、しつこくねちっこく何度も現れるそいつを指して、タイトルに「また呼ぶ」とあります。

「エコエコアザラク」含め、古賀新一作品には人面瘡がよく登場します。ひばりだけ見ても本作より『いもむし』の方が先に人面瘡的クリーチャーを登場させており、貸本まで確認出来ていませんが、とりあえず、本作は飛び抜けて面白い訳でも、古賀新一作品で初めて人面瘡が登場した作品でも無いので、これを絶対に手に入れろ、という熱意は無いものの、何と言っても、このタイトルのキャッチーさ。
「チチチ…?」と聞いて引っ掛かるものがあるならば、その好奇心はきっと満たしてくれる、楽しい作品。

ちなみに集める方泣かせな、日野日出志『呪われた赤ん坊が…』→『恐怖・地獄少女』とタイトル・表紙はおろか出版社まで変えて販売する廣済堂から、本作もまた『チチチとまた呼ぶのろいの顔』とちょっと単語の順番を変えて発売されています。
こんなニアミスっぽいタイトル、「また呼ぶ」なんて付いてるし、思わず続きかと思って買っちゃうだろーが!

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