Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2020年5月31日日曜日

あつたゆりこ『吸血の町』

あつたゆりこ『吸血の町』
怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆


☆満点作品です!

…ゲェーッ!しばらく更新せずとも良いかなどと思ってたら、最後に書いて2ヶ月が過ぎてた…。6月、がんばろ。

山あいの小さな町に引っ越して来た、えりの一家。えりは気になる男の子も出来、楽しい生活を期待していたが、それとは裏腹に近頃この町では謎の死者が増えていた…。

大筋は現在ではオーソドックスになってしまった吸血鬼もの(若干ゾンビ寄り)ながら、タイミング・それぞれの絵単体での怖さが巧い、と唸らされる傑作。あつた先生、ギアがホラーに入った時が急加速過ぎる。

やはり「マーガレットコミックス」という「いたいけな少女」を対象とした少女誌掲載作としてはありえないほどのゴアっぷり。絵が強烈に生きているが故に、ちょっと位の少女漫画的な「ご都合」が押し切られていく強さがあります。…とかくこの作品に登場する牙、恐ろしい絵、でね…。ラスボス最終形態のおぞましさも、是非本を何とか手に入れて、ご覧頂きたいところ。


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