怖さ:☆
造型:☆☆
状況:☆☆
「OPERA」連載作品。
何処にも居場所を感じられない高校生・照道は、目の前に現れた同級生・臣彦に、性的魅力と共に、何か因縁・執念じみたものを感じてしまう。その所以は、彼の最近見る夢に在った…。
大正と現代とが入り混じる、猟奇と因果の物語。…ながら、個人的には性的な部分も猟奇的な部分も描写が薄味に思ってしまったものの(おそらく作品が求める側の人間では無いのだろう)、とはいえ、最終盤の「恐怖を感じる事が出来ない人間に唯一恐怖を与えられる人間となる事で代えの利かない人間になる」という展開は、良かったです。
「ビジュアル」部分に耽美や猟奇を求める人よりは、「空気」の部分にそれを求める人の方が面白く読める作品やも。
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