Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2026年9月1日火曜日

水木しげる『糞神島』


怖さ:☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
水木しげる作品集。
全13篇中、野坂昭如原作が5篇・火野葦平原案が1篇という事もあり、本全体に怪奇よりも、シュール・ペーソスが漂います。

表題となる「糞神島」は、突如「糞」を主要産業・主題とする島への転勤を言い渡された教師の受難を描く作品ですが、「糞を構造から見ない振りをして来た現代社会に対するSF・文学」でもあり「糞が生活の最大要素となる社会を描く怪奇作品」でありつつも、同水木作品の「太歳」や、風忍「慚愧の人」等、何故か糞を主要素にすると面白になってしまう…という複雑な構造を備えた作品。同様に、表紙絵に「糞神島」を配してしまった事で、本の雰囲気そのものを糞に配してしまった、本単行本の強い属性・要素でもあります。勿論ほかの作品も面白く、奇っ怪な作品ではあるものの…。

引っ張られてるのは勿論あって、表題作が強い印象ではあるんですが、「河童膏」「たたり」なんかもとてもよい作品集(…とはいえ原作・原案付作品、説明が多くなり過ぎて、原作小説読んだ方が良いだろ…的な作も多く…)。



 

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