Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2020年3月11日水曜日

松本洋子『魔物語』


怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆

☆満点作品です!

小坂理絵「家族の食卓」と並んで、なかよしっ子達の心に消えない傷を残したであろう、付録本。同名単行本も出ており、そちらの方が収録内容は多いものの、こちらの付録版の方がより多くの人に傷を残したのでは。

『魔物語』は連載タイトルで、おそらく多数の人の心に残る短編の個別タイトルは「にんじんだいすき」。
上記作品と同じく非常にページ数の少ない作品なので、特に内容には言及しません。

特筆すべきは、この作品始め、松本洋子作品(の中でも面白げなやつ)にはゴーストライターが付いていた、という点。明記は無いものの。どの程度関わっていたか分からないものの。ご本人が名前を出して喧伝されている訳では無いので、そうした存在が居る、と記すに留めておきます。
作家のターニングポイントとなった『闇は集う』の一件から、おそらく「そう」なのだと思います。

とはいえ、その事実が作品としての面白さを損なうでなし、ホラー漫画好きなら単行本か付録か、どちらか一冊は保持しておきたいところ。


0 件のコメント:

コメントを投稿