Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2020年3月17日火曜日

ゴブリン森口『狂ったいけにえ』

怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆


ゴブリン森口第一作品集。
『狂気の感染源』『スラッシャー』における主人公の活躍を描く作品集…っぽいのですが、全般悪魔的な何かは登場してくるものの、各話に今一歩連環が無く、「短編集」として見た時の散漫な印象は否めません。

勿論その作家性、バイオレンスっぷり・迫力は揺るぎませんが、のちの単行本と比べてしまうと、何かこう、洗練されてない感じというか、読んでもよく分からんというか、突き抜けてるけども、「まだ余力がある」ように思えてしまいます…。

で、ズラリと並んだ悪魔漫画の中に、一際官能劇画っぽい扉の作品が。
「爆風レイプ」。
爆風。スイカ買わねェか。
爆風…では無いけど、メガネで坊主の中年が、若奥様にスイカ買わねェか、とセールスするだけの漫画なんですが、その売り込み方が「過剰」なんです。別に買う気の無い奥さんに、延々中年が売り込んでくる。家に乗り込んでくる。そういう漫画です。…おどろおどろしい収録作が立ち並ぶ中、一番これがホラー漫画、ってどう考えてもおかしいでしょ!!



0 件のコメント:

コメントを投稿