Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2024年10月22日火曜日

蕪木彩子『生体人形』


怖さ:☆☆

造型:☆

状況:☆☆

蕪木彩子短編集。7篇を収録。全般、スプラッタ的要素が強く、ホラー度は低め。モツはモロモロ出て来ます。

タイトルのインパクトも相まって、「殺さなくちゃ」「私を孕む」が印象的。特に、猟奇殺人・精神疾患的な感覚の作品群の中において、「『私』が『私』を妊娠する」というワンアイデアで突き進んで行く「私を孕む」は純粋に怪奇作品であり、自我の形成・他者との境界に思い悩むジュヴナイル的感覚がSFへ転化されてる様でもあって、個人的には特に印象が残ります。





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