Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2020年2月19日水曜日

川島のりかず『血ぬられた処刑の島』


川島のりかず『血ぬられた処刑の島』
怖さ:☆
造型:☆
状況:☆☆





花林は訳も分からず家族から座敷牢に閉じ込められる。しかし家族は、彼女を「死刑執行人」の手から守ろうとしていたのだった…。
未来社会を舞台としながらも、伝染病への誤った対処やホロコーストを想起する、のりかず流、社会への警鐘。…ホラー的構造はあるものの、ホラー漫画としてはやや失敗気味な作品。とはいえ、異物排除のために人間が取る手段のおぞましさを描く『化物家族』、大なり小なりの体制が個人に襲いかかる恐ろしさ『恐ろしい村で顔をとられた少女』に通ずる要素もあります。

カバーが2種類あって、コッチが初期カバーかな?と思うんですが、もう片方の方は令和現在でも若干手に入れやすいはず。川島のりかず作品の面白さを網羅したい・もしくは1冊も手に入れたことが無いけど読んでみたいという人はココから行ってもよいんでないかと。


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