Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2020年2月19日水曜日

坂本勲『あけましてご愁傷様です』


坂本勲『あけましてご愁傷様です』
怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆


☆満点作品です!あけましておめでとうございます!

…まぁ今更あけましてでも無いですが…。
記事のタグに【1日1ホラー:☆満点】ってのを増やしてみました。網羅的にで無く、単に面白いホラー漫画だけ抜き出して読みたい、という方はそちらを見てみてください。

昨年12月に発売予定が出た時、「よくぞお正月期にこんな本を…!」とビックリ。「不謹慎」など気にしない一休的感覚(まぁ正月にドクロ持って練り歩いたっての後世の創作らしいですが)に、宮崎事件以後も意地でも発刊を続けるぞ、と頑張っていたブーム末期のホラー漫画誌編集部の様な志を見た…!(は流石に酔い過ぎか)

初っ端の表題作以外は特に季節感は無いものの、「技のちゃおホラー」(勝手に付けてしまいましたが)坂本先生の職人芸が通底。

あとがきにご本人の指摘もありましたが、若干「飛び降り」ネタで固まった作品集。とはいえ、それぞれ見せ方が全く異なる、極彩色の飛び降りホラー漫画集!

どの作品も、ちゃおホラーとしてもホラー漫画としても並以上の威力がありましたが、
個人的には、好美のぼる以来の様で新鮮かつ異様なパワーっぷりのオチコマが素晴らしい手相ホラー「手相」、江戸怪談に始まり都市伝説として使い古され過ぎて最早一周した感のある「また殺すの?」をねっちりと意地悪く上手ぁく見せる「ヨシコちゃん」、良かったです。


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