怖さ:☆☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆
ノン子の友人・みすずは突如、真相は分からないものの、太っている事を苦にしてか?飛び降り自殺をする。…という気の重い開始地点にも関わらず、その翌日から、ノン子は授業中に早弁・盗み食いをして教師に怒られる・級友に笑われる、という「ギャグ漫画の食いしん坊キャラ」の様なコミカルな行動を取り始める。最初はコミカルな雰囲気だったのに、段々その食欲は操作出来なくなり、ノン子は暴力的な感覚を表出し始める。ノン子の変貌にはどんな理由が…?
「美醜を問う」というホラー漫画のひとつの定型でありがながら、「理性では抑えられない欲望」と「狂気」によって、「川島のりかず漫画」が形成されていきます。
「心霊的なもの」は関わって来るものの、それから解放されたのちの描写こそが、「川島のりかず漫画」の真骨頂。そして、類似の(少女)ホラー漫画で太った・痩せた(美人になった)を描いた(敢えて描かない・描く必要の無い)「あとの部分」に力を入れる本作を読み、読者はこの「作家性」に触れるんでないかと思います。( …を踏まえてこのラストか?と若干物足りなさも覚えつつ…)
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