Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2026年2月24日火曜日

滝沢解、小島剛夕『餓鬼の惑星』

怖さ:☆☆

造型:☆☆

状況:☆☆

冒頭から、餓死寸前らしい娘に、法華経を唱える母親らしき女性。そこに襲い掛かる二人の男性、娘を性的に襲うのかと思いきや「母親から依頼を受けて殺す代わりに食料として半分もらう」という仕事をこなす所だった、しかし娘が死に際に漏らした尿を飲む男性に「尿までやるつもりは無い」と激昂してその頭に岩石を振り下ろす母親…というあまりに凄まじい開幕。

核ミサイルの撃ち合いによって滅んだ地球。ほぼ生物資源も死滅した世界で、人々は互いに肉を喰らい合う。地球は「餓鬼の惑星」と化したが、リーダーの少女・愛と共に暮らす十人の少年少女達は、そんな世界でも人らしく生きようと足掻いていた。

若干小島劇画として精彩を欠くのと、世界設定・何故少年少女達は生き延びたか・放射能汚染された人とされてない人の差は何なのかというSF的な帳尻合わせが上手くいってないのと、という作品ではあるものの、「追い詰められた人間が何をするか」の凄み、流石劇画黄金期名匠タッグの仕事ぶり。

なお、中盤で宇宙人が登場して江戸時代的世界観が展開するのですが(??)、何なんでしょうねこの作品は、SFなのかサバイバルなのか人間ドラマなのか…?



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