Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2025年7月27日日曜日

雨がっぱ少女群『ひとりかごめ』

怖さ:☆☆☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆☆

☆満点作品です!

ちょくちょく色んな所でホラー短編を発表されていたものの、雨がっぱ先生、初めてのホラー短編集。…とは言っても、LOから単行本を2冊出された後は、着実なファンが付いたにも関わらず、もう作家として無理だろう・ニーズが無かろう、と後ろ向きな発言をしながらいつ断筆されてもおかしくねぇ、という活動頻度のもと、2025年現在は描いてるのか描いてないのかよく分からなくなってるんですが…。

という様な話は置いておいて、特にその2冊以降の作、雨と棘・「虫ぐらし」・「離婚」等で絶大な絵力を見せる雨がっぱ先生、本収録作においても圧倒的なホラー絵の説得力。それに加えてホラー的奇想も素晴らしい。

個人的には、「無数の孤独」の「一人じゃないのに孤独な少女」の不安定な立ち位置の描かれ方が絶妙でグッと来ます。



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