怖さ:☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆☆
ちゃおホラーとしては能登山けいこ先生の初単行本となる作品集。
サブタイトルにもなり、掲載誌「ちゃおデラックスホラー」でも読者投票1位となったらしい「ひとりじめ」の自己中心的な感覚は、小学生向けホラーとしてもちゃお関連作としても素晴らしいものがあるのですが、収録6篇中の中でも更にその感覚を加速させた様な「独裁少女」が個人的にはベスト。
「やさしい世界を作りたい」という気持ちのもと、サクラは前任の先輩の後押しもあって生徒会長に。ところが、違反者には徹底的な罰を、というスタンスを進めていったサクラに、賛同者達は強く首肯、サクラ自身の感覚もより強化されていき…。
表題作を更に凶悪・制度的に描いた様な「独裁少女」は、シンプルながら、それ故に小学生向けの教材になり得るポテンシャルを感じます。
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