岬かいり『笑顔の世界』

怖さ:☆☆

造型:☆

状況:☆☆☆

岬かいり、デビュー作品集。

怪異・異常な状況が何故成立するに至ったか、を表す様な作品群は、どちらかと言えばホラーよりもSF寄り。本作に続く連載作『終末の箱庭』では、それを一つの世界観にまとめ上げる構成の巧みさがありましたが、本収録作はそれぞれにX上でバズっている「衝撃的な設定」一本で各作が成立している感覚があり、また、絵も良くも悪くもちゃおテイスト、エグさ・露悪性が印象付いてしまって、個人的には一読出来れば良いかな(XやWEBで読めてるなら本で再読する必要は無いかな)、といったところ。

個人的には本作・次作共に、ホラー漫画としての魅力は薄め。見た事の無い切り口を見せてもらえて、面白くはあるんですが…。