怖さ:☆☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆☆
併録2篇も素晴らしいパニックホラーながら、やはり表題作が直近の感覚として身近に思えます。
オーロラが現れ、電子機器が使えなくなった事で、人々はパニック集団となり、最中で人を死なすのも仕方無いと思い始める。人は、寄り集まる事で害悪な生き物と化す!
「マッドストーカー」は個対個の話ではあるものの、3篇ともが強い人・強い意見に流されて、結果的に自他共に最悪の結末を辿ってしまう、というお話。関先生、群集心理というか人間心理というかへの理解度が高過ぎる。
関先生の作品群は基本的にあまり怪奇事象・存在が登場せず、けれどもその異常さの生々しさが真に迫っていて怖く、そういう意味で3篇とも「関よしみ一般作品」として、ホラー漫画として、一線級の作品ではあるのですが、面白死…と言うと若干不謹慎ながら、本収録作は異常死・異常状況が関作品としては弱いため、満点では無い、という感じ。とはいえ、ホラー漫画として魅力ある作品集である事には間違いなし。
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