Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2010年11月22日月曜日

京都国際マンガミュージアム『マンガ・ミーツ・ルーヴル―美術館に迷い込んだ5人の作家たち』展行って来た



マンガミュージアムに露伴先生が来ているッ!という事で昨日行って来ました。
ミュージアムのホール一つ分を展覧会会場として開放し、荒木飛呂彦、フレンチコミック=バンドデシネの巨匠、エリック・リベルジュ、ベルナール・イスレール等五人の漫画作家がルーブルを題材とした漫画の生原稿が展示されています。
スペース的な問題もあるかもしれませんが、一部屋分ということで、展覧会としてはかなり小さいものです。
一人一人の漫画が全て展示されているのではなく、描かれた漫画の中から見栄えのよいページを抜き出した展示です。

2010年11月15日月曜日

個人的な「アール・ブリュット」と「エイブル・アート」の違いまとめ

高校の終わり位にヘンリー・ダーガーと出会い、アールブリュット・仏語で生(き)の芸術、英語で言う所のアウトサイダーアートについて興味を持ち始めました。



ここで使われる「アウトサイダー」とは自ら選択して社会の外へ出た人達ではなく、社会によって「アウトサイドに在ること」を形作られた人達です。彼らが作るモノが何故アウトサイダー・アートと呼ばれるのか?

2010年11月9日火曜日

言語を学ぶ意味なんてあんの?『我的日本語』



留学してきたやつって、どうもムカつく。
それは海外経験のない僕の嫉妬フィルターもあるのでしょうが、
「やっぱ日本は狭いねー。アメリカでは~だったよー」
といったテンプレのような馬鹿は居ないまでも、
海外に一か月行った程度で人間レベルが上がったように言う奴が必ずいる。
ほんで、英語が喋れるだけで物凄い得意げになる奴。
『だけ』じゃなくて努力の結果だから威張ってもいいっちゃあ良いんですが、
小学校からの英語教育反対派の中でよく言われる「自国の文化もまともに習得してない奴が、他国の文化から学び取れるもんなんか大したもんじゃねーだろ!」という言説に僕は大賛成な訳です。

「言葉」の中には、思想・思考が自ずと含まれる訳で、
日本語の中に生まれ育ったからには、どれだけカバーしようが「日本語人」であり、
英語の中に生まれ育ったからには「英語人」なのです。


そうした僕の留学経験者への何となくのイライラを、リービ英雄さんは見事に形にしてくれています。