Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2011年2月26日土曜日

ずんどこ耽美、ポップに残酷を楽しむ『創世記』



魔法少女まどかマギカというアニメが面白い。
エルフェンリートとかひぐらし、もしくはレ・ミゼラブルとか小公女でも良いんですが、それらが受けたりするのと同じ様な感じで、
一定の層は本当に美少女が好きで、そのキャラクタの可愛さと悲哀を楽しんでるんだと思います。
そうじゃない層は「美少女」というアイコンと残虐趣味のギャップを楽しんでるのではないでしょうか。

どちらにしても皆安全な所から他人の不幸を見てみたい欲求ってのは少なからずあると思います。
だから僕は正義漢ぶったジャーナリズムが嫌いなんですよね。
「不幸」に人間の本質を見るから覗き見たいのだ、とそういえば僕も彼らを信頼するのに。

2011年2月2日水曜日

すべての発情期のサルどもへ『サルハンター』



本屋でちょろっと立ち読みした、『スッパニタータ』という漫画に圧倒されました。
絵は、明らかに女の子とか可愛くないけど、ゴリゴリと音の聞こえて来そうな、重い線でした。
そして、ストーリー。
ギャグと読んでいいのかよく分からない、必死過ぎる主人公と合わない社会環境。
笑いと恐怖は『ズレ』を楽しむものだと思いますが、
これは笑っていいのか?
ひょっとして恐怖すべき所なのか?

2011年2月1日火曜日

無意味を積み重ねた所に現れる美しさ『海炭市叙景』




案外、突き詰めると大抵のものに意味は無くなります。

働く事、人と関わる事、本を読む事、歌を歌う事。
それらはそれそのものには意味がありません。ここで言う意味とは、「生きる上で必要かどうか」という事ですが、それを言ってしまうと意味を持つモノなんてどれ程あるか。
でも人間は貪欲です。ただ生きるだけで満足出来ず、何かに触れて、何かを創りたがります。