Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2011年8月23日火曜日

邪教のお祭り『刑務所の中』のムショスイーツを100円ローソンで再現する

セブンイレブンにて、「あんこ&マーガリン」という
餡子とマーガリンの挟んだコッペパンが販売されている。
これが、これが、もう、コンビニの菓子パンの癖に、ひっじょーに美味いのだ。
牛乳のアテとしては最高なのだ。

花輪和一『刑務所の中』で紹介されるムショスイーツは、
このセブンイレブンで売られている120円程の菓子パンに酷似したメニュー。
著者がムショ暮らしをした際の、生活振りが克明に描かれる本作においても、
特にこのムショスイーツの描写は丹念に描かれている。

昨日、ポッと思い出して、
よし!セブンイレブンであんこ&マーガリン買ってこよ!
と行ってみた所、
全て売り切れて、後に残るのは「いちご&マーガリン」の群れ。
いや、これも美味いのよ。美味いのだけど、違うのだ!
今、俺が食べたい奴じゃない!

けど100円ローソンに寄ったら、大体再現出来る具合に材料が集まったので、
もし食べたいなぁ、って思った方は300円程出して幸せになりましょう。

2011年8月22日月曜日

『漫画ナツ100 2011年版』に参加してみた


こちらの『よなかのとり』さんで【漫画は】漫画ナツ100【世界を救う】なんて素敵に狂った企画が企画されていたので、よし、「やぁってやるぜぇっ!」とばかりにちょっと僕も列記していってみよう。

画像は白川郷です。何か夏っぽい写真撮ってなかったかな、と探したら丁度良くこんな写真が。
いや、聖地巡礼とかじゃなくてですね、
僕は純粋に「世界遺産」という人類の至宝を観に行っただk

2011年8月14日日曜日

狂気と恐怖の喫茶店『伴天連』に行って来た


東広島駅からちょっと南下した所にある、噂のホラー喫茶『伴天連』に行って来ました。

2011年8月13日土曜日

飛べ!雌豚!『あぜ道のダンディ』


広島の、全国的に有名(?)な
インディペンデント・ミニシアター・サブカルチュアシアター【横川シネマ】。
元々この横川という地区は、まぁちょっといかがわしい感じの街で、
そこにある映画館もちょっといかがわしい感じの映画館だったのですが、
そこに飛び込んだ横川シネマ。

余談ですが、横川駅北口のすぐ前に在るお好み焼き屋『みっちゃん』はサイッコ―なので、チェキです。

今、↑に掲げたような雰囲気を醸し出しつつ、
映画だけでなくトークショーやらライブやらも開催しており、
もうこれは行くしかねぇだろ!!と思って何の目的も無く行ったら、全く知らん映画ばかりやっており、
まぁとりあえず入ってみよか、と入った所、ほんともう、シアター一つとチケット売り場しかないインディペンデントっぷりで、夏休みだというのに、お客さんは四人位。

いっやぁー、この映画も、なんかよく分からんちょっとサブカルっぽい雰囲気を醸し出しつつ、そんな面白くない中途半端なギャグノリで身内にはバカ受け、みたいなミニシアター系なんじゃないか?という、じゃあ何でお前ら入ったの、ってレベルの心配をしながら入場した所、泣く程面白い映画でした。
大当たり。

2011年8月9日火曜日

作者VS作中人物『ロコス亭 奇人たちの情景』


極度に完成された物語は、現実と見分けが付かない。
そういう言い方も出来ると思います。

けれども、「未完成」だからこそ、現実と見分けが付かない物語が存在すると僕は思うのです。

2011年8月8日月曜日

日本で完成するチェコのシュルレアリズム『「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 the works for Japan」:京都文化博物館』


最近、無茶苦茶なコラージュの手法で問題になった「カオス*ラウンジ」という団体がありましたが、
コラージュという技法そのものは非常に面白いものです。

MADアニメしかり、サンプリングしかり。
ただ其れによって、他人が必死で作り上げたもの勝手にバラバラにして、
再構成して、其れを「作品」として主張してその売り上げで飯を喰う。
となると芸術や思想がどうこうという話では無くなって来るように思います。

まぁ別段その問題を意識して観に行った訳じゃないんですが、
既存のイメージをコラージュする事で悪夢的な世界を創り上げる、
チェコのシュルレアリズム作家、シュヴァンクマイエル(夫妻)の京都展覧会に行って参りました。

2011年8月4日木曜日

探偵・陰溝蠅兒の奇妙な冒険『夢幻城殺人事件』

怪奇を語るのは楽しい。

其れは日頃見えている現実の裏側を覗くような、覗き趣味的な、
もしくは一種闘争本能的な血を求める感じというか、
忌避しているからこそ死っぽいものに憧れるというか。

オカルト趣味って実は底抜けに「楽しさ」を求める行為でもあって、
結構明るい趣味だと思うんですよね。変な話ですけど。

この『夢幻城殺人事件』には、そうした楽しいオカルトが溢れ返っています。

2011年8月2日火曜日

言わない事、言えない事『ふたりの証拠』



2011年7月27日、日にちは微妙に違いますが、レイハラカミ、小松左京の訃報と共に彼女が亡くなった事を知りました。
人はいつか死ぬという事が頭では分かってはいるのですが、
何とも言えぬポッカリ感というか、無くした感覚は、
近い人だろうが遠い人だろうが「知っている」というだけで感じてしまいます。

そういえば買ったのに読んでなかったな、と思って、
彼女の著作『ふたりの証拠』を読み始めました。