Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2011年8月14日日曜日

狂気と恐怖の喫茶店『伴天連』に行って来た


東広島駅からちょっと南下した所にある、噂のホラー喫茶『伴天連』に行って来ました。

広島市から、ドライビングテクの優れた友人の車に乗せてもらって向かいました。
まぁ、高速は怖い、等と抜かす変人っぷりをかましてくれた友人のおかげで、一般道を三時間かけて向かったんですけどね。

【行き方】東広島駅→近くのファミマで働くお姉さんに道を聞く→「西条グランドホテル」を目指して山を登る→潰れている西条グランドホテルを目にしたら、そこを左に登る道があるので進む→民宿があるので更にそこをもう少し上に行くと→上記写真の看板がある所に辿り着く
山の上から、東広島駅周辺の眺め。
看板の後ろは広大な駐車スペースとなっており、東広島駅周辺を一望出来ます。
駐車場の奥に、怪しげな雰囲気を醸し出す庭が。
『伴天連』地獄への穏やかな入り口。
 まぁ昼間に行ったんで爽やかな和洋折衷の庭に見えない事もありませんでしたが、
夕方以降は近寄りがたい雰囲気を醸し出す庭でした。
一見平和な庭。
「立ち小便禁止」標識の下に、堂々と小便を行う、長大な男性器を持つ像。
ひび割れた仏像。
ココは日本か、インドか、中国か、ギリシャか、錯乱します。何処からか聴こえる、和風の鐘の音が、不穏な空気の演出に一役買っています。

異様なお庭エリアを抜けると、素敵なお店への入り口が。
庭を抜けた所に店への入り口。
入口の通路というか、回廊というか、を抜けるとようやく建物の入口に到着。
この時点でもうお腹いっぱいというか、男二人は躊躇いがちに、ビビりがちに、お店へと足を踏み入れたのです。いや、踏み入れようとしたら、
鐘がつけるようになってるのだけど、鐘突きの端に何かが「憑」いてる
ドアの手前に何かおる。
庭で聴こえていた鐘はコレか?
お化け屋敷の入り口の様なドアの手前で、何故か鐘を突けるスペースがあるんですが、
鐘突きの棒の、持ち手側の端の方に、何かがおるのです。


凝視。
鐘突きを下から見上げる。・・・!?
 う・・・うわあああああああ!!!???
お兄さん!いや、お姉さん!?
何!
そんな所で何をやっとるとですか!?
何かマネキンの首が棒の先に括りつけてあり、意味不明。怖い。

はい、漸くお店に入ります。
ごしゃごしゃして、身動きがとりにくい
こう、店内をばーっと見られるような写真が撮りたかったんですけど、
天上から、壁面から、様々な怪奇がぶら下がっておりまして、無理。
店内は赤・黄・緑の色をした、やや暗めの照明で照らされています。
入る時は勇気が必要ですが、一旦入ってしまうと何だか非常に落ち着く空間。

いや、落ち着くって今言いましたけど、其処ら中からぶら下がってる何かは、一々鈴と接続してあったりして、結構やかましいというか、ビビらされます。
カウンター席に座ると、丁度彼らが真後ろに来ました。
 メニューは全品五百円均一。
といっても食べ物はミックスサンドだけで、あとは全部飲み物です。
アイスコーヒー頼みました。
味?
違うんだよ、このお店は味なんてどうでも良いんだよ!
大事なのは、此処に来て、何を感じるか、ってことなんだよ!

ゲェーッ 蓮コラーッ!
 店主手づくりと思わしき、グロマスク。
壁にかけてありました。
ニッコリ!
 ・・・あー、ちょっとコーヒー飲んでトイレ行きたくなっちゃったなぁー・・・
ボットン便所。
 ゲェーッ!

ほんで、お客さんの自由帳、ゲストブック。
遺言書。
結構全国各地からお客さんが来てるようです。

僕が行った時には、カップルが二組と、サークルらしき団体が一組。
さっきも述べたように、慣れると中々落ち着いて良い雰囲気に思えて来るんだから不思議。

置いてある・飾ってある小物一つ一つは、ちょっと不思議な、ナンセンスな雰囲気で、可愛らしいと言えなくもない位、ユーモア溢れる小品なのですが、この店に、並べたてられる事で、酷く怖い・グロいモノに変成してしまっているのです。

この『伴天連』というお店そのものが、シュルレアリズムのコラージュ作品と言えなくもないのです。

まぁ何にしても面白いお店なので、是非とも全国の怪奇好き・面白好きの皆さんは一度訪れてみて下さい。

店主のおじいちゃんに
「(あそこに座ってる)カップルみたいに、女の子連れて来て、キャーって抱きつかれるのがええと思うんじゃけどねぇ。また来る時はそういう彼女と来れたらええね!」
って言われました。
うるせぇw


現代のシュルレアリスト。
➼日本で完成するチェコのシュルレアリズム『「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 the works for Japan」:京都文化博物館』

違うんだよ、別に俺は怖がりたいとかグロいものが好きなんじゃ無くて、その「雰囲気」が好きなんだよ!という怪奇好きの方へオススメ。
➼探偵・陰溝蠅兒の奇妙な冒険『夢幻城殺人事件』

0 件のコメント:

コメントを投稿