Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2011年6月26日日曜日

死を思え、恐怖を思え『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』

『ジョジョ』で有名な荒木飛呂彦が、自身の好きなホラー映画について語りまくる本です。
僕も以前ビデオ屋で働いていたのでそこそこ映画は見てたつもりでしたが、
まだまだこんなに必見のホラー映画があるなんて、と絶句。

2011年6月25日土曜日

社会的弱者に対しての倫理観『天国に結ぶ戀(一)』と『銀齢の果て』

僕の異形に対する興味は、自分でもどんなものなのかはっきりと掴みかねています。
社会的弱者に対する憐憫なのか、
自分との「違い」に対する憧憬なのか。

いわゆる「ノーマル」とは何かが違う人達。
ノーマルという多数に対する少数者。

数の暴力によって、または単純な身体的弱さによって、少数者達は社会という世界の中で「弱い者」として、あるいは責められ、あるいは保護され、あるいは憐れまれ、生きてきました。
そこに在る物語は切ないものであったり、怖いものであったり。
でもそれは僕が「多数者である」という横暴さの上に成り立つ感情なのでしょうか。

よく分からないから知りたい、という好奇心も其処には絶対に在るのです。

2011年6月19日日曜日

男の子の冒険、女の子のゴール『MOTHER -The Original Story- 』

MOTHERってゲームがありました。
糸井重里の原案によるゲームで、
『エンディングまで、泣くんじゃない。』
『大人も、子どもも、おねーさんも。』
というキャッチコピーで話題になったゲームです。

ノベライズをされているのですが、それほど重版されておらず、びっみょーにプレミアが付いてしまっているのが現状で、
コスト的にゲーム未プレイ者が買うほどの小説では無い、って事だけ先に言っておきます。

小説版の中身には糸井さんはタッチしておらず、1・2どちらのノベライズも久美沙織さんという作家さんが書かれています。
この人、ハーレクインとかを書いてる人なんだ。
今回ご紹介するのはいわゆるマザー1の方。

では糸井さんのMOTHERと
久美さんのMOTHER。
小説版未読の方にネタばれにならぬよう、比較していこうかと思います。

2011年6月17日金曜日

2011年6月10日金曜日

明治化物草紙『ラスプーチンが来た』



人間は何故か「自分のよく知ってる事」を他人と共有出来ると快感、という知識共有欲求みたいなものがあって、
例えば嫌な上司の細かい動作について皆で愚痴ったり、
地元がテレビで映し出されたのを見てテンションが上がったり、
細か過ぎて伝わらないモノマネを見て爆笑したり。

「知ってる事」が出て来ると、何だか嬉しくなってしまう、そんな性質があります。
何なんでしょうね、アレは。

2011年6月7日火曜日

愛とはべったりひっつけばイイってもんじゃない。『たかがバロウズ本。』

クローネンバーグの『裸のランチ』見て、
興味が湧いてウィキった程度の、
にわかですらないバロウズ受容者の俺が読んだよ!

2011年6月4日土曜日

俺も行きたいです『岸部露伴 ルーヴルへ行く』



読みたいなぁ、でもちょっと高いんだよなぁ、等と軟弱な事をぼとぼと漏らしておると、
ジョジョと聞けば
「『欲しい』…そんな言葉は必要ねーんだ。何故なら欲しいモノを頭に思い浮かべた時には!
実際に買っちまってもうすでに買い終わってるからだ!だから欲しいと思った事がねェーッ!
『買った』なら使ってもイイ!」

とばかりにもう何でもお金を注ぎ込みかねない上級ジョジョラーな友人が貸してくれたので、
僕は感想だけ。