造型:☆☆☆
状況:☆☆☆☆
☆満点作品です!
ジャンプラ連載、全3巻。
連載開始時に「怪談」「優しい」といったコピーが踊っており、それはホラー漫画的に面白く無い方のヤツの要素では…と疑いつつも読むと、ホラーとしても漫画としても斬新な切り口でとても面白かったです。
売れないホラー漫画家・大学生同人作家の二人が常連の作業通話コミュニティ内・怪談好き部屋。ある日、そこで参加者が単語を一つずつ出し合い、それに沿って創作怪談を話す「キワード怪談」が行われる。
メインキャラ二名がその話のゲストキャラの即席怪談に解釈を加える、怪談部分はホラー漫画になる、「即席」故にキャラ自身が明確に自覚していなかった本音・心奥が怪談に表れる…という構造、新鮮でとても面白かったです。「ホラー漫画部分がちゃんと怖い」も、添え物では無く、それぞれが一作品として成立しており、とても良い。
物語としては、「キーワード怪談」はサブであり、実はメインキャラ二名は…というミステリ的な本筋部分があって、個人的にはそこはあっても無くても良かった、単なるホラーオムニバス+αでも全然良かった、そこが短命連載になった要因か…?とも思いますが、本筋がキャラクターに奥行きを与えて、「単なるホラー漫画(オムニバス)」には終わらせなかった、この漫画の独自性・「(本来忌避すべき)怪奇・恐怖に触れずにはいられない人間というものの不思議さ」を形作った様にも思います。
ホラー漫画としては特に「ファーストキス」「気づかんふりせんといかんよ」「赤い実」に、痺れる魅力を感じました。
また著者のホラー漫画を見たいもの。


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