Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2026年3月19日木曜日

ヤマシタトモコ『さんかく窓の外側は夜』

 

怖さ:☆

造型:☆

状況:☆☆☆

「青野くん」「光が死んだ夏」と似たものを語りながら、BL誌掲載のためかの擬似セックス描写がどうにも気持ち悪く中断していた作品を最後まで読みました。

…中盤以降、そもそもその描写出なくなっちゃうじゃんすか!結局人心に悩む、「ヤマシタトモコ漫画」へ帰結。

霊が見えてしまうが対処が出来ないので頑張って無視している三角は、たまたま出会った除霊師・冷川に才能を見出され、コンビとなる事を半ば強要される。冷静鬼畜彼氏に、嫌がりながらも強制的に気持ち良くされるおれ。一体どうなっちゃうの〜?を真面目に「人と人との交わりにまつわる恐怖」といった視点から腑分けしていく作品なのですが、

・掲載誌故なのか、(人体接着死体・少しずつ呪いを送られ徐々に廃人化する人間・人が死ぬ呪いの言葉による現象等々)「怖いもの」が登場する割に、それがきちんとビジュアル化されず、読者の想像力で保管せざるを得ない

・「人間の核心に触れられる」能力者によって、「心のふしぎ」を「エロティックなもの」として描く描写(擬似セックス)がフックとして登場する割に、その描写はほぼ中盤以降登場しない

という点において、個人的には「ホラー漫画」としても「BL漫画」としても、ちょっと弱かったです。「漫画」としては比類無い面白さとは思いますが…。

「人と人が交わる怖さ」については同作家『違国日記』の方がしっかり描いてそうなので、引き続きアニメの視聴を楽しみにしています(現在3話までの視聴)。



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