「書肆鯖」の中の人のブログ。本と漫画と映画とロックと芸術と妖怪とに埋もれて暮らしたい。ホラー漫画と変な本を探すのがライフワークっぽい。
川島のりかず「幻の蝶」
怖さ:☆☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆
現実逃避的願望が、少年を人間である事から解放し、蝶にする。…実体としての変身を伴わないオチは、毒虫小僧やカフカとはまた違う辛さ(からさ)がある。
『恐ろしい村で顔をとられた少女』もしくは『中学生殺人事件』の併録となる、川島のりかずの単行本掲載作としては唯一の短編。短くともそのキレっぷりは他作に決して劣りません。
…勿論中殺も何らか読みやすい手段が新たに出来れば良いな、と思いつつ、川島先生の短編も色々読んでみてーぜ。
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