Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2022年7月9日土曜日

金風呂タロウ『SUBURBAN HELL』

金風呂タロウ『SUBURBAN HELL』

怖さ:☆☆☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆


…あまりの単行本としての暴力性の高さに、コロナのゾンビパロ「デリバリー地獄」がギャグに見える(金風呂先生、もしかして元々これギャグのつもりで…?)。「マッチングアプリ地獄」などは訳の分からん奴に読ましちゃいかん、影響されてしまう、その位、「危ない」。

コンビニ本『呪界』を除けば、金風呂先生初の商業単行本。画面はより黒さを増し、作品に流れる因果関係もキツく。

関連するトークイベントで連載の発端について話されていましたが、「現在最も成功しているホラー漫画は「ウシジマくん」である、という考えから、そちらが都市中心部で起きている出来事なので自分はそれを郊外に移して…」という事を仰ってて、まずウシジマくんをホラーとして捉えている感覚が独特過ぎる…と感動してしまったのですが、本作も「怪奇」「恐怖」的感覚よりも、「暴力」「社会の背後関係」「淀み」的感覚が強いです。

毒です毒。



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