怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
☆満点作品です!
「基本モツが出る」という倫理観の無い構造を持つ蕪木作品単行本の中でも、特に収録作全体倫理観無い一冊。
「悪趣味であるほどホラー漫画として面白い」とか「どんな形であれ意外性があれば漫画として面白い」とかなんて全く思いませんが、こと、蕪木先生の作品はそうした悪趣味・残虐・それ故の意外性、によって成り立つホラーなので、それらを突き詰めたところにこそ蕪木作品の面白さがある、んでないでしょうか。
表題作はミイラにモツを詰め込む上に、モツ風呂・逃げた母親の代わりを娘に求める(酷いエロ漫画で時たま見るヤツ)・(でも本作はエロ漫画では無いので)その求めの結果が...、と折り重なっていく圧巻の酷さが在ります。
他、収録作「お仕置きゲーム」なんかももう、人間性といいゲーム性(の無さ)といい、本当に酷く、背後にサディズムマゾヒズムの劣化した様な感覚のあるリョナみたいのは個人的に大嫌いなのですが、ここまでされると脱帽にございます。
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