Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2013年9月12日木曜日

物語シリーズセカンドシーズンがイイ感じなので、「物語」シリーズ読後の感想を晒してみる


今期アニメ、「マジェスティック・プリンス」とか「ガッチャマンクラウズ」とか、素晴らし過ぎる作品が何個も会って、毎週アニメ視聴に忙しいぜ!みたいな最底辺な生活を送っているのだけど、物語シリーズセカンドシーズンの出来が凄く良いので(スピッツも大好きなのでパクり疑惑について思う所も少しあるものの…)、やはりこちらも毎週楽しみ。

そんなワケで、一応俺も恋物語までは全部読んでしまってるので、自分がそれを読んだ時にどんな感想を持ったのかなー、とアニメを観ながら少し気になりましたので、全部並べてみようと思い立ちました。

感想は一言で、抽象度が高いので一切ネタバレ無しです。

あと真宵ちゃんは大正義!
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●化物語 上


何も考えずに読む事も出来るし、難しく考える余地もある。かなり気楽な文体で肩肘張らず読めて面白かった。


●化物語 下


自分が本当に気持ち良いものは他人にとってもそう成り得るんだなぁと思った。


●傷物語


痛々しくて、痛い話。紳士的描写が西尾維新の真骨頂なのかと錯覚。


●偽物語 上


この世の九割位は偽物で出来ていて、偽物を積み重ねて本物っぽいものを得ていくんだなぁ。


●偽物語 下


あまりにBOXから出せなくて発狂しそうになったので-1。この巻のみのキャラが少しキャラ付けに失敗している事、ギャグパートが安易で直接的な部分が多かった事などでもう-1。それ以外はきちんとタイトルに合致していて気持ちよく終われた。

●猫物語 黒

「化物語」が全て補完される。以降は補足の物語。妹とのやりとりはやり過ぎだったけど、羽川さんとのやりとりはやり過ぎが丁度良い。

●猫物語 白

委員長キャラは何故委員長キャラ足り得るのか?を真っ向から考えた話。「中身」の有無で言うと、シリーズ中でも最高峰。

●傾物語

非常に不思議な風呂敷の広げ方。恐ろしいスケール感なのに、何とも言えぬ手軽さというか。

●花物語

ライトノベルらしい読み易さを確保しながら、ギャグの少ない、正統派?青春小説に。アララギさんの安定感ぱねぇ。

●囮物語

一番「ラノベっぽいキャラ」だったかもしれないキャラを、作者が握り潰す。「可愛いだけの物語」なんて、なんて嫌な奴なんだよ、作者。

●鬼物語

「化物語」以降の物語シリーズにこれまで欠けていた「ドラマ性」、しかし誰も望んでいなかったトゥルーエンド。傾物語と対になるお話。

●恋物語

物語シリーズ最終巻?・・・終われよ!! 西尾維新の「カワイイ」論・「虚構」論。貝木に同意する点が多かった。

以上です。
一番面白かったのは「鬼物語」、一番好きなのは「化物語 上」、です。
「セカンドシーズン」と言われる「猫物語 白」〜「恋物語」にかけては、読みながら、「うーん中身ねぇなぁー、月一刊行なんてしなくて良いから、会話劇のみじゃなくて、もっと中身充実させて欲しいなー」なんて思わされる所も多々ありましたが、「丸々一冊、キャラの掘り下げのための本」と考えればまぁありなのか?とも思います。

でも、「恋」がラストじゃない、と知った時の、裏切られた感はパなかったです。
引き延ばし商法に乗ってたまるかよ、とばかりに「サードシーズン」は購入して無いのですが、まぁ完結してからまた買おうかな…

それはそれとして、アニメでラスボス撫子さんやデレヶ原さんがどんな風に描かれるのか、楽しみ!

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