怖さ:☆
造型:☆
状況:☆☆☆
全然怖く無くて怪奇漫画としての評価は下がらざるを得ないのですが、本収録作が全て読者の実録であるが故に、相談を受ける黒田先生が「全て心霊の仕業」として合理的な説明を付けねばならず、そのせいで無茶苦茶な論理展開になってしまって、収録7作全てにツッコミどころがあり、漫画としては滅茶苦茶面白いです。あとこれはほぼ蛇足の感想ですが、7作の収録のうち、「13才」がタイトルに被ってしまうのも異様な収束性でアツい。
心霊相談部分も含め、めちゃアツ作品集ながら、特に最後に収録された「親友のペンフレンド」は、黒田作品の中でも屈指の狂いっぷりでないでしょうか。
亡くなった親友のペンフレンドに会いに行くとそのフレンドも亡くなっていて、フレンドの部屋には「フレンドそっくりの人形」が安置されている。人形・手紙を返して来ていた相手、共に「母とその妹が作った虚像(人形)だった」という非常に恐ろしい話なんですが(ホントに「体験談聞き書きのコミカライズ」なのかよ)、主人公が道中会う「ビーム飛ばして来る蛇」も何なのか分からず怖い(面白過ぎて笑いを堪えられず)。


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