Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2025年12月25日木曜日

ムッシュー田中『死人の足音が近づく』

怖さ:☆

造型:☆☆

状況:☆

 絶大な権力とカリスマを持つ邪馬台国の女王・卑弥呼は、敵対する呪術に長けた狗奴国の人々を皆殺しにした事で、強い恨みを買う。

現代、卑弥呼の子孫らしき少女・秘魅子に、恨みの力で蘇った狗奴国の死人(ゾンビ)達の魔の手が襲い掛かる!!

…という怪奇漫画ながら、何故かそこに「ムッシュー先生が取材して来た湘南の逗子トンネルの心霊現象」の話を絡めようとする事で、無理のある構成になってしまい、(不条理的な威力を持つでも無く)ただただよく分からない話になった挙句、強引なハッピーエンドに持ち込まれ、まぁ正直怪奇漫画としてはちょっと…(それもまた味と言えなくもありませんが…)。

あと、個人的には「狗奴国の呪術の話」をしていた筈なのに、主人公が死人が襲い掛かってくる事からヴードゥーを連想し(どんな女学生だよ)タイトル回収に至るのも、いや、別に「狗奴国の呪術で良いじゃん(ゾンビでは無いじゃん)」とツッコミを入れたくなるところも。







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