怖さ:☆☆
造型:☆
状況:☆☆☆
「北沢千鶴子」、恐い漫画が大好きな少女が体験した恐ろしい体験を、フアンであるさがみゆき先生に手紙で伝え、さが先生が漫画化したのが本作…という中々面白いメタ構造を持った作品。
タイトルは割とミスリードで、レ・ファニュによる『ドラキュラ』にも影響したと言われる古典『吸血鬼カーミラ』とは全く無関係(そのモデルになったと言われるエリザベート・バートリーの逸話っぽいシーンは登場)。
作中に登場する、過去に封じられた女吸血鬼が、たまたま主人公兄妹の滞在する村に迷い込んだ少女・カーミラの血と存在によって活動し始める…という怪奇譚。
ひとつの村が滅んでもおかしくなかった事例が割合ご都合的に畳まれる物語の本筋よりも、それを語る外枠部分・千鶴子の怪奇漫画ファンたる日常や、この世界におけるさが先生の活躍っぷりなんかをもっと見たかったぜ…。


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