怖さ:☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆
円山みやこ、ホラーM第一作品集。
収録5作中3作に異形の虫が関わって来るのは、単純に作家の恐怖・嫌悪の対象か。その感覚が、のちに「蟲笛」として結実した様にも。特に、「傷の軋み」は児童虐待を行う父親が子から見て虫に、「壊れゆく街」は教育虐待を受ける子が自己否定から虫に、見える様になっていく作品で、改めて第二作品集に向けて、作家の血肉が備わっていく感覚があります。
とはいえ、鮮烈なのは表題「嗤う花」か。血…というか生理を大きな要素とし、美醜をテーマとする作品。
本作中最も新しい「40:1」は、作家と教員読者の実経験?を題材にした、ホラー度の薄い作品ながら、支配的・優越的な立場は徐々に人間を非人間的なものに作り変えていく…という作品。その感覚は「嗤う花」を踏まえた様でもあり、また面白く。


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