Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2019年3月10日日曜日

川島のりかず『私の顔をかえして!!』



川島のりかず『私の顔をかえして!!』
怖さ:☆☆
造型:☆
状況:☆☆
いじめられっ子の景子は、美人で自分をかばってくれる未名に憧れていたが、いじめに耐え切れず自殺を選ぶ。奇しくも同時刻に亡くなった未名の体に景子の魂は入り込んでしまうが、一足先に火葬された景子の体には…?
日本SFではサトウハチローの『あべこべものがたり』に続き、 山中亘『おれがあいつであいつがおれで』で一般的となった「人格逆転もの」を、ホラーでやってやろう、という川島のりかずならではのアレンジ。
…とはいえストーリーテリングが成功しているとは言い難く、「いじめられっ子の景子」の振る舞いへのムカつき、「美人で正義感の強い未名」への不遇さは、川島のりかず他作品のようなアッパーさが無く、グジュグジュした印象を受ける作品です。これが特に好きだ、と言っている人は見たことが無く…。

とはいえ、二重の人生を生きた景子から出る「美しさってどうして簡単にこわれるの」「どうして美しいものと醜いものがあるの」という台詞、ホラー漫画でよく話題になる美醜の問題ですが、この点は川島のりかずの真髄・魂を感じさせるところ。




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