羽生生純『この物語でネコに危害はいっさい加えておりません。』
怖さ:☆
造型:☆☆
状況:☆☆
ネコに(物理的な)危害は加わらない物語。
…表紙をよくよく見れば不穏さが漂うのですが、内容を述べてしまうと面白みが半減してしまう作品ゆえ、紹介は以下の文に留めておきます。
映画的な状況下を猫視点で追っていくとどうなるか。
ただ、そのタイトルの縛り故に「表紙から内容が想像しにくい」面白さはあるものの、「危害が加わらないことが分かっている」ために、その映画的な状況における緊迫感・緊迫感を乗り越えるカタルシスが無くなってしまってます。
ので、対象の怖さよりも、起こることへの不快感が上回ってしまって、ウーム…という作品。
「暴力的感覚と漫画的楽しさが同居する羽生生ワールド」の内の一作品として。
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