大石まどか『めくら蛭』
怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
蛭に血を吸わせるあまり(それが気持ち良いらしく)、吸血能力を手に入れた(?)怪人めくら蛭。人の命など蛭の二の次、位に考えていた男は、その暗い人生の中でたまたま自分に当たるたった一つの光の様な存在に出会ってしまう。
ストーリーのかっとばし感もひばりっぽくてさることながら、見開き・時間経過を表すコマ・心理描写を事物に託す隠喩に、非常に絵としての鮮烈さがあります。とても美しいマンガ。随所に現れる見開き。下記の場面一つ取っても、ひばり作品中屈指の芸術度の高さがある事、お分かりになるのでは。
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