怖さ:☆
造型:☆☆☆
状況:☆
気鋭の技術者が物質転送装置を作ろうとするも、実験中に入り込んだ蛾と合体してしまい…という、アレ?何処かで聞いた様な…という話が本の半分くらいまで展開されるのですが、あとがきによると、西先生は「ハエ男の恐怖」の原作、ジョルジュ・ランジュランの小説『蝿』を読み、それをコミッカーとして絵にしてみたい…と描かれたのが本作だそう。あまりにザ・フライ、『毒蛾少女』よりも断然ザ・フライ…という部分を前置きとして、実験で副産物的に産まれたモノ・合体部分から漏れ出したナニカ、が焦点となる作品。
なんでそれが吸血要素持ってんのか、あの大暴れの蛾たちは何だったのか、さっぱり分からず、前半部分で終わっても良かったんじゃ…という作品ではありますが、まぁどんな物語であっても、西先生の濃い描き込みによる画面作りは、必然作品を上質な怪奇漫画に仕立て上げてしまいます。
その蛾人やなんかも中々に悍ましい雰囲気を湛えていますが、個人的には物語道中の暗い屋敷の様子だったり、ガチャガチャして不気味な実験室だったり、という舞台・背景部分がかなり怪奇でヨイです。


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