Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2026年6月25日木曜日

島根けんじ(島根堅児)、東かつら『夜泣き怪木 恐沼』

 

怖さ:☆

造型:☆

状況:☆☆

まんだらけ怪奇貸本奇談シリーズ11、島根先生が若木書房から出した貸本「怪奇ロマン・シリーズ」全6作より、1・6を合本復刻。

「恐沼」は「かくし神」なる伝承が伝わる村で実際に神隠しが起こり、にも関わらずその神が住まう沼周辺を欲深い地上げ屋が開発を進めようとするも、その娘が神隠しに会い…。というもの。

「夜泣き怪木」は、ある男が山のぼろ家の中で衰弱した女・赤子を発見、助けを呼びに行く間に女は亡くなり、男は夫婦で赤子を育てる事を決意するも、赤子はミルクを飲もうとしない、そればかりか夜な夜な夫婦が気づかぬ内に家を抜け出している…。

島根けんじこと佐々岡健次、元々の作家性なのかのちの水木プロチーフアシとして相互に水木しげると影響し合った結果なのか、とても童話的・民話的な二作。…ながら、先に「まんがジャイアンツ」掲載作を自分が先に読んでいたために、変に整合性が取れてキチッとしたストーリー、お化け屋敷的などこかで見た様な生気の無い怪物たち、それらはちょっと肩透かしな感じと言いますか…。

怪奇漫画としての魅力は薄く思いましたが、二作のヒロイン・由利子、民子、それぞれヤケに可愛いキャラクターデザインに思いました。キラキラ眼で無く、三白眼が故か…?

なお、「怪奇ロマン・シリーズ」にクレジットされる原作者・東かつらは、島根けんじの変名では?とまんだらけ。



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