怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
☆満点作品です!
ひばり書房アンソロ本『ブラック怪談』に掲載された、わずか10ページの掌編。…ながら、『エコエコアザラク』の様な連載作品・ひばりなんかの1冊丸々描き下ろし作品等々よりも、キレていて面白いやもしれぬ...。
ピクニックで出かけた先、洞窟で崩落事故が起きて暗闇の中閉じ込められた一人の男・二人の女。極限状況で「或る愛」が浮かび上がる。
シチュエーションとしては、同じく同作家の短編「餓鬼」に似たものがありますが、「極限状況における感覚の発露」としてそれぞれ全く違う結末を辿るため、是非どちらも読みたいところ。
小説や映像作品だと必ずしもそういう訳でも無いのに、どうにも漫画におけるホラー表現は、「短さ」も面白みに重要な要素だと、本作に改めて触れると、思えてなりません。
なお、ややこしい事に、この『ブラック怪談』には白字で「怪談シリーズ」と印字される前期版・黄字で「ひばりの怪談シリーズ」と印字される後期版が存在し、本作が掲載されているのは後期版のみ。
「分かっている本屋」だと、ほぼ同じ見た目の本でもエグい価格差を付けています。勿論現行では古本でしか入手出来ない本かと思いますが、ご購入の際にはご注意を...。
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