Subbacultcha
「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。
2018年7月31日火曜日
祟山祟「カマドウマになった少年」
祟山祟「カマドウマになった少年」
怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
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『恐怖の口が目女』に収録。
…まさか「口が目」が本になるとは…。そして、表紙とタイトルが表すほどには「ホラー」ではない口が目の、足りないホラー成分を補うかのように描き下ろし短編作品が1作。
それが「カマドウマになった少年」。
もうタイトルで言ってしまってるので言ってしまうと、「少年がカマドウマになります」。と書くと簡単なのですが、その過程はあまりにも残酷、あまりにも理不尽。
絵柄もなんだか、『地獄くん』のムロタニツネ象の様なエグミが。
惜しむらくは、単行本化に際し、祟先生のサービス精神を急に爆発させたからなのでしょうか、カマドウマになる過程・なった少年のデザインなんかはとってもイイのですが、その最期への描写が薄い!まるで「恐怖奇形人間」が、変な映像盛り沢山なのに最後の爆発が急に適当な感じ、みたいだ!
もっとページ数と制作期間があれば…と惜しく思いつつも、でもこれこそ、ひばり・レモンライクな作品として正解なのかもな、などと思ったり。
もしかすると勘違いしてる人も居るんでないかと思いますが(そのような方はこんなページ見てないと思いますが)、
恐怖の口が目女は、表紙とタイトルのおどろおどろしさほど「怖い」マンガではありません!とってもたのしいマンガなのです!(ホラー漫画ファンは嬉しい装丁だったけど、そうでない人にとっては手に取り辛くなってしまう要因になってる、かも…)
ただ、その分「カマドウマ」が怖い!
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