Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2018年12月10日月曜日

本田真吾『切子・殺』

本田真吾『切子・殺』
怖さ:☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆


貧乏田舎っぺのヒロインが入社したのはセクハラ・パワハラ・違法商法の横行するブラック企業だった!倉庫にセクハラ上司と閉じ込められたヒロインを救ってくれたのは、「切子」だった…!?
「バイオハザード」や「28日後」の如く、村・町で起きた出来事は国へ拡大する!世界へ羽ばたけ、切子!!

何故か正義を執行するげな切子に笑ってしまう、正統続編。
とはいえ、子曰く「兄より優れた弟など存在しねぇ」の通り、『切子』が1冊で完璧に出来上がってるホラーだったので、如何にも「2」っぽい、元を超えることは出来ない作品だな、という感じです。
舞台設定をガラリと変えてブラック企業に、など目を見張るアイデアですが、
本田先生の一般的な評価はともかく、個人的にハカイジュウよりも断然切子や彩子が面白いと思っているので、本田先生は連作ではなく、短編もしくは1冊完結に、作風を寄せて行って欲しいところ。


0 件のコメント:

コメントを投稿