Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2026年1月26日月曜日

巻来功士『メタルK』

 

怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
本宮ひろ志や、アシスタントとして師事していた原哲夫の様なマッチョさを思わせる絵柄ながら、前世代とはまた違う端正さで以ってグロテスクな表象を描き、独自の立ち位置を獲得した(とはいえ同期作家に荒木飛呂彦が居て食い合いになってしまったそうですが)、巻来功士先生のジャンプ連載作品。とはいえ、何とか収まり良く終えたものの打ち切り作品。40年近くが経ち、巻来先生ご自身による同人誌『メタルK LEGEND』にて、作品が続行されています。

大企業の社長令嬢として何不自由無い生活を送っていた冥神慶子は、突如、両親・犬と共に殺害される。社長一家を強く慕い、会社の科学者として勤めていた伊郷瑠(イゴール)は、犬のジェイソンと慶子の脳を機械の体に移し替え、復活させ、復讐の渦へ共に身を沈めていく。

「80年代少年ジャンプ漫画」という場において「女性自身による戦闘的復讐劇」として打ち出された作品のコンセプトは、当時としても2026年現在としても、固有の魅力を保持し続けています。
SFともホラーともアクションとも知れぬ、奇妙な一つの道筋を切り拓いた、路地裏の金字塔。

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