本田真吾『切子』
怖さ:☆☆造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
『ハカイジュウ』を描いた作者による、ホラー?漫画。
正体不明の人物から集められた小学校の同級生たち。
なんとなく思い出話をしていると、学校のアイドル的存在「切子」のことを思い出す。
が、イマイチ噛み合ない切子に関する会話…。
「切子」とは誰なのか、何なのか?
集められた人間たちとの関係性は?
謎が謎呼ぶホラーコミック!
…と言いたいところなのですが、コレ「呪怨」「リング」なんかのJホラー風味の「ハカイジュウ」なんですよね…。「モンスターパニック」なんです。
ただ、その持って行き方・切り替え方が巧みで、切子に対する各キャラクターのリアクションもものすごいB級ホラーくさくて楽しい!
惜しむらくは、それが「モンスター」故に読者の現実を揺らす様な「恐ろしい距離感」を自分から失くしにいってしまってるところ。一応帳尻合わせ的に、ラストシーンでそれっぽい感じにはなるものの、ギャグ臭くなってしまってます。
…とは書いたものの、作者コメント見ると実に狙い通りに載せられてる気がする…。
ホラー映画好きに是非とも勧めたい良作です。
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