Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2016年10月7日金曜日

宮本ひかる『むかで少女』


宮本ひかる『むかで少女』
怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆

『せむし狂女』で有名(?)な宮本ひかる先生の著作。
ただ、著作が全部ひばりの黒枠で手に入れにくいため、読んでる人はそれほど多くないか…?

宮本ひかる先生の著作は全体的に「怖がらせてやろう!」というファンサービス精神が強く、どの作品を読んでも面白い!
ただ、せむし狂女は、「せむし」「狂女」と倫理的にアウトなキーワードが二つも並ぶ上に、ジャケの強烈さから他作品より一歩抜きんでた人気具合がありますが、内容ならこのむかで少女も負けていません。

カップルがノリで禁域的な場所に入ってしまいたところ、祟りみたいなものが発動。
NARUTOの中盤以降くらい?から多彩な幻術合戦が繰り広げられるようになりましたが、本書はNARUTOばりの幻術合戦、もう、ひばり大幻術合戦ですよ。あ、違う合戦じゃなかった、一方的に仕掛けられるばかりだった。仕掛けられるムカデムカデムカデ。一体コレは現実か、幻術か。
ムカデ・虫嫌いなら、多分読んでる最中に床か壁へ本書を全力投球してしまうことでしょう。

と、ムカデを出すためにストーリーの整合性なんかをゴミ箱に捨てちゃってるので、ある種パワーとも言えるのですが、せむし狂女にあったファンシー・ハッピー具合はなく、ひたすらムカデです。

ムカデです。

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