怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
☆満点作品です!
つのだじろう短編集。思春期につのだ作品に触れる機会が無く、長じてから読んだ『うしろの百太郎』や『恐怖新聞』における霊存在の取り扱いが全然グッと来ず、本作が「つのだベスト」と未だに感じておる次第でございます。
ボットン便所に落ちて死ぬ「手」、航海中の船上で次々怪死が起きるホラーミステリー「赤い海」もそれぞれ鮮烈な作品ながら、何と言っても青虫弁当の「虫」。作中では青臭く苦いとされるその味、実際はそんな事無いらしいけど、あまりにも不味そうなのが印象的です。
きちんと調べてないのですが、本作を読む前に、常光徹「学校の怪談」シリーズ中に挿画入りで類似エピソードを読んだ事があった気がします。後年考えると、この「虫」を読んだ小学生なんかが、パクって投稿したんでないかな、と。
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