怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
「街」に縛られ異能に目覚めた者達へ、復讐者が煮え滾る血で立ち向かう。全2巻。
…言うなれば「ホラー的空気感の強いジョジョ」なんですが、絵・キャラ・構成・台詞・物語、全てが奇妙なオリジナリティの鈍い輝きを見せてくれます。冒頭、作品世界観への導入の話は完全にホラー漫画で、そこからよくぞ異能バトルに接続したもの。
もうちょいバリエーションが広がりそうな所でボスとのバトルになって作品が終了。もっとこの世界観でのバトルが見てみてえぜ。
どう見ても「90年代ヤンマガ」、ガガガガやトランキなんかに並んで雑誌に載ってる画風・ノリの漫画ながら、この作品が「テン年代のハルタ」から出て来てるのも異様で面白いバックグラウンド。
おそらく著者の加藤先生、ジョジョとか殺し屋1とか寄生獣とかを読んで来られた方なんじゃあないかと思う様な作品ながら(ホントなんで本作がハルタから産まれたのか…?)、「ぽいのにフォロワーじゃない」作品の力強さに痺れます。
2022年にまたハルタから『スパイゲームA.D.1600』って作品も出されてるようなので、そちらも読んでみねば。
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